2016年7月19日火曜日

欅坂46『サイレントマジョリティー』の意味って?

欅坂46の サイレントマジョリティー

その歌詞 そのMV その衣装 その振り付け

すべての意図をここにまとめたいと思います。

目次

歌詞に込められたメッセージ

まずはサイレントマジョリティー この言葉の意味から解きほぐしたい。

サイレント=静かな マジョリティ=多数派

つまり ”モノ言わぬ多数派” という意味である。

これは今の日本を揶揄していると考えて間違いない。

何か事が起きても見て見ぬふりをする。そうすることによって 何かを主張している少数派ではなく、安全な多数派にいることができる という文化のことを指している。

これは日本の問題点の数多くを捉えることができている。

例えばイジメ

いじめっ子といじめられっ子 という少数派と いじられまいと黙っている多数派

サイレントマジョリティーという言葉がピタリと当てはまる。

内容であるが、何も言わないということは賛成していることと同じだ と伝えている。イジメに対して何も言わないということはイジメを認めていることだ と置き換えられる。

特に歌詞の中に若いという言葉がたくさん出てくる。 欅坂46のファンの学生たちや若者に対する欅坂46からのメッセージなのだ。

しかしその対象は若者ばかりに向いているわけではない。 モノ言わぬ多数派でいることが安全なのは社会人とて同じなのだ。

なるべく波風を立てずに生きれば、安定した生活を手に入れる事ができる。 そこに甘んじていいのかと欅坂46の彼女らは訴える。

孤独になったとしてもサイレントマジョリティーから脱出せよ と言いたいのではないだろうか。

MV徹底解説

まず自転車で走り出す場面から始まる

右方向へ走っている 想像してみればわかるが

左方向へ向かって走っている人を見るとなぜだか未来へ

右方向へ向かって走っている人を見るとなぜだか過去へ

動いているような感覚を持たないだろうか つまりこのシーンは過去へ向かって走っているという印象を視聴者へ与えようとしている。

今マスメディアは過去のコンテンツのリバイバルばかりやっている。 新しいことをやろうとするとマジョリティではなくなるからだ。

自転車が右方向へ走っているシーンはこういった 過去へ過去へと行こうとする世界を全力で走る新しい勢力 という皮肉めいたシーンなのだ。

そして衣装

これは明らかに軍装めいた服装である。 みなが同じで没個性であることの象徴だ。 まさにマジョリティを表している。

MVでメンバーの笑顔は一切ない。それはこの曲が社会批判をしているからだ。

振り付けの中にも集団行動を想起させる動きがある。 このMVでは語られているのはサイレントマジョリティーへの批判なのだが 構成されている要素はすべてマジョリティという これもまた皮肉な作りになっている。

まとめ

サイレントマジョリティーは間違いない名曲である。 現代日本を鋭く切り裂いた歌詞とそれを表現する欅坂46のメンバー この2つの融合によって名曲と昇華している。

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